第1回情報工学研究院FD研修会を実施しました(2025.8.27)
今回の研修会は「学生の学びを深める相互評価とMoodle『ワークショップ』モジュールの活用」と題し、学習教育センター 小林雄志 准教授より、相互評価(Peer Assessment)の意義や効果、導入方法について解説がありました。
講演では、アクティブラーニングの普及と評価の多様化という教育現場の背景を踏まえ、相互評価が学生の批判的思考力、建設的フィードバック力、自己評価力の育成に寄与する点が紹介されました。また、実際の授業事例として、看護実習や統計教育、理工系基礎科目での活用例を取り上げ、相互評価が学習意欲の向上や理解の深化に効果を示していることが説明されました。
さらに、Moodleの「ワークショップ」モジュールを用いた相互評価の実践方法として、設定手順や評価フェーズの流れ、ルーブリックを活用した評価設計の工夫が紹介されました。特に、本学の授業科目「インストラクショナルデザイン特論」での実践を例に、相互評価の導入が学習履歴の蓄積や課題管理の効率化につながったことが示されました。
教職員合計113名(アーカイブ視聴を含む)の参加があり、相互評価の教育的意義とその効果的な導入方法について理解を深める有意義な研修会となりました。